海外旅行時の防犯心得(代表的な犯行手口)

海外旅行で犯罪被害に遭わないよう代表的な犯罪手口を把握しておきましょう。
以下の情報は日本国外務省から提供されているものです。

アトランタ
レストラン等の駐車場で、駐車している車が、窓を破られたり鍵の部分を巧妙に細工されて、座席に放置しておいたバッグや貴重品が盗まれる被害や、見せ金による現金詐取事件が発生しています。最低限の注意として、車に物を置かない、うまい話には用心することが大切です。特にダウンタウンから空港方面にかけての市南西部は、日中でも不要の外出は控えることが賢明です。
アンカレッジ

日本人の被害例としては、アンカレッジ市ダウンタウン中心街で、日本人旅行者(女性)が、待ち伏せをしていた男にショルダー・バッグを引ったくられ、その際、犯人が威嚇のために拳銃を発砲し、被害者が軽傷を負う事件が発生しました。また、その他、ホテルの部屋への侵入盗、車上狙い、置き引き等の財産犯罪被害は散発的に発生しています。

市内で比較的犯罪発生の頻度が高い地域は、ダウンタウン東部及びミッドタウンの一部地域ですが、それら地域以外でも夜間の一人歩きは避け、周囲に注意を払うことが必要です。なお、アンカレッジ市では、18歳未満の青少年に対する夜間(平日午後11時~午前5時、休日午前1時~午前5時)外出禁止条例を導入し、犯罪の未然防止に力を注いでいます。

カンザスシティ(ミズーリ州、カンザス州の両州にまたがる都市圏)
犯罪は、ある特定の地域(市内東部)内で繰り返し起きている場合が多いですが、その地域以外の比較的安全とされる地域においても、強盗等の事件が発生しています。普段の生活でも常に周囲の状況に注意を払うことが必要です。
サンフランシスコ

サンフランシスコ及びその周辺では、ギャングの抗争とみられる発砲事件や銃器を使用した凶悪事件が発生しており、事件に巻き込まれないために危険な地域に立ち入らないようにすべきです。主な危険地域は、テンダーロイン地区、サウス・オブ・マーケット、ハンターズポイント、及びジャパンタウン南側です。

近年、日本人観光客が特に多く被害に遭っているのは、置き引きです。所持品は必ず身につけて絶対に目を離さないなど、細心の注意が必要です。また、フィッシャーマンズワーフ、ユニオンスクエア等の観光名所において、日本人旅行者が窃盗集団にバッグ等の所持品を盗まれるという事件が多発しています。主な手口は以下のとおりです。

◇クリームやスプレーを上着にかけられ、親切を装い拭くのを手伝うことを申し出てくれた人に拭いてもらっている隙に、その人の仲間に所持品を持ち去られる。

◇旅行者に頼まれてカメラのシャッターを押してあげている隙に、その旅行者の仲間に、脇に置いておいた所持品を持ち去られる。

◇突然、知らない外国人に話しかけられ、躊躇している隙に、別の仲間に所持品を奪われる。

◇レンタカーを利用する旅行者が、駐車場や路上で停車中に、車の窓ガラスを叩いて話しかけてきた見知らぬ者に対応している間に、その仲間に後部座席に置いたバッグを窓等から持ち去られる。

シアトル

夜間に拳銃の発砲事件が発生することがしばしばあるほか、車を狙った犯罪が増加しており、駐車中の車から窓ガラスを割って車内に置いておいた金品が盗まれた例から、車そのものや部品が盗まれた例も報告されています。また、空港、ホテルのロビー、レストラン等での置き引き事件もしばしば発生しています。多くは、チェックイン等の際に被害者が荷物から目を離した一瞬の隙に置き引きされるケースで、注意していれば防ぐことができたものといえます。

ダウンタウン地区では、日没後人通りが少なくなると、麻薬常習者や浮浪者が通行人を脅かして金をゆすることがあるので、夜間の一人歩き、特に人通りのない通りを歩くのは避けることが必要です。

シカゴ

2000年の殺人発生件数は627件で、過去26年間で最低を記録しましたが、油断は禁物です。市内中心地のダウンタウン地区や郊外の住宅地は比較的凶悪犯罪は少なく安全といえますが、市内南部、西部では治安が悪く、これら地域には昼間でも近寄らない方が良いでしょう。

◇ダウンタウン地区では窃盗が多発しています。また、日本人の場合は、特に、ホテルロビーでチェックインの際に置引き被害に遭ったり、ビュッフェ(バイキング)形式のレストランで、テーブルの上に置いたバッグを、席を離れている間に盗まれたり、食事中、椅子に掛けた手荷物が気がついたら盗まれる等の被害が多いようです。また、ユースホステル等の複数の旅行者が同室内で宿泊する施設では、就寝中に現金等を窃取される事案も散見されます。

◇オヘア空港においても窃盗被害が多発しています。事件は空港ターミナルのトイレ、公衆電話、セキュリティーチェックポイントなど至る所で発生しています。見知らぬ人に突然時刻を聞かれたり、意味不明の内容を話しかけられ、気を取られている隙に、他の犯人グループに手荷物を盗まれる手口が多く、また、空港での特異な手口として、セキュリティーチェックの際、旅行者がX線検査器のベルトコンベアに手荷物を置いたところを見はからって、犯人グループの一人(金属類を隠し持っている)がその旅行者の前に割り込み、故意に何回もボディチェックを受け、その間にX線検査器を通った旅行者の手荷物を、反対側でその仲間が持ち去るという手口があげられます。

デトロイト
市内は治安の悪い地区が広がっているので、特に理由のない歩いての外出は避けた方が賢明です。比較的安全と言われる市街地中心部の一角も夕方5時以降(特に冬場)は外出しない方が良いでしょう。ダウンタウンは、一部分(ルネッサンスセンター及び市庁舎等)を除き広範囲(縦10マイル、横17マイル)に渡り、各種犯罪が報告されています。
デンバー
未成年者で構成される暴力グループによる事件が増加しているほか、深夜の駐車場で拳銃強盗に遭ったり、宿泊していたホテルに侵入してきた強盗に金品を盗まれた事件等が発生しています。
ニューオーリンズ
日中、フレンチクォーターやアップタウンを散策する限りは特に危険とは言えませんが、銃器犯罪を含む多くの凶悪犯罪が発生する夜間の行動には十分注意することが必要です。特に、プロジェクトと呼ばれている危険な地域がアップタウンの中やフレンチクォーターの北側に散在しているため、昼間でもメインストリートであるセントチャールズ通り、キャナル通り、エスプラネード通りから離れて行動することは避けるべきです。また、お祭りや催し物が開催されている時以外は、夜間の墓地やニューオーリンズ・シティパークに近付くことは避けることが必要です。また、2002年に入り、スーパーボール観戦やマルディグラ祭見学のために、ニューオーリンズを訪れる日本人旅行者が増えていますが、同市内のホテル内で手荷物を置き引きされる被害が多発しています。旅行者がホテルのロビーに手荷物等を置いた隙に盗まれるケースのほか、ホテルマンを装った人物から荷物の運搬を手伝うと言われ、同人に荷物を預けてしまい旅券及び現金等を盗まれたケースもあります。ホテル内であっても、貴重品は手から離さず、自分で身に付けることが必要です。
その他、空港等においても置き引きの被害が発生しています。手口は、出張者が、国際空港のバゲッジクレームで、自分の荷物を両足の間に挟んでターンテーブル横の椅子に腰掛けていたところ、横に座っていた人物からシャトルバスの乗り方を尋ねられ、そちらに気を取られているうちに、足元の荷物を置き引きされるというものです。話しかけてきた人物と置き引きをした犯人はグルだったと考えられます。犯人は、巧みな手口で被害者の気を逸らしてくるので注意が必要です。
ニューヨーク

最も多い被害は、空港、ホテル、レストランおよび路上等で話しかけられたり、コインをばらまかれ、注意をそらされている間に、バッグ等を置き引きされたり、バッグから財布等をすられる手口です。また、ニューヨークにおいては、次のような手口の犯罪が発生しているので注意を要します。

◇路上で歩行者の衣服にケチャップ、クリーム等を付けて、これを拭き取る手伝いをするふりをして、隙をみて、上着から財布をすり取ったり、カバン等を置き引きする。

◇ワインボトルや陶器等を持った犯人が、歩行者に故意に接触し、これらを落として、弁償金を強要する。

◇空港のセキュリティチェックにおいて、旅行者がボディチェックを受けている間に、X線検査器のベルトコンベアに載せた機内持ち込み用のカバン(貴重品を入れている場合が多い)を検査器から出てきたところで置き引きする。

◇空港到着時、巧みに、あるいは強引に自分の車に乗せ、降車時に法外な料金を要求する(いわゆる「白タク」(営業許可を取得していないタクシー)の被害)。

◇ニューヨーク中心街のカメラ・電気器具店等で、クレジットカードを使って買い物をした際に、店員から水増し請求されているのに気がつかずサインをしてしまい、後で多額の支払いを請求される。

◇ホテルに宿泊中に、外出して留守にした部屋から、貴重品はもとより、スーツケースまで盗まれる(有名ホテルでも被害は発生している)。

◇路上パフォーマンスに見とれているうちに、ディパックやリュック等背負う形のバッグから財布等をすり取られる。

※ニューヨークでは殺人事件等の重大犯罪が依然として発生していますが、その大半は特定の地域に集中しており、また、その3分の2は麻薬にかかわる抗争等特異な状況の下において発生しています。