冠婚葬祭の知識 - 結婚式 -

結婚式の招待状を頂いたら

出欠にかかわらず、なるべく早く返事を出すのが礼儀です。期日の指定があれば指定期日内に、無くても20日前位には出すようにしましょう。「御出席」「御欠席」のどちらかに〇印をつけ、一方は二本棒で消しておきます。このとき「御」の字や「御芳名」の「御芳」も消し忘れないようにします。また、先方の宛名の下の「行く」「宛」も「様」に書き換えます。やむを得ず欠席する場合にはその理由を書く必要がありますが、出席の場合でも一言お祝いの言葉を添えると良いでしょう。

披露宴に招かれた女性の装い

洋装の正装には昼と夜の区別があり、和装の正装には未婚と既婚の別があります。その時々にふさわしい装いで出掛けるようにしましょう。

洋装の場合

夕方から夜にかけての披露宴ではイブニングドレスを着用します。ロング丈で肩や胸まわり、背中など、肌を多く見せるのが正装とされています。ストールと組み合わせたり、光るアクセサリーを使って、できるだけ華やかに演出すると良いでしょう。

一方、昼間の披露宴の場合にはアフタヌーンドレスになります。シルクなどの格調高い素材が使われていますから、全体的にドレッシーに装うようにします。光るアクセサリーは避け、パールやコサージュなどで演出しましょう。

正装

 
服の名称アフタヌーンドレスイブニングドレス(ローブデコルテ)
ドレスドレッシーな感じのワンピース又はスーツ、正式にはロング丈で袖つき(シルク地など)胸、背のあいたワンピース、袖なしロング丈が原則
アクセサリーパール、コサージュなど宝石や光るアクセサリーを豪華に使うのが正式
手袋ドレスの袖丈に合った長さの手袋、結婚式には白白、黒、長いのが正式、結婚式には白
ハンドバック小型で絹、ベルベットなど小型で金、銀、布製、ビーズなど
パンプス、ヒールの高いもの(スエード、サテン、パール)金、銀、シルク、エナメルドレスと共生地
帽子服と調和したもの、礼装用帽子(羽、リボン、花)被らない

準礼服

 
服の名称アフタヌーンドレスセミイブニング(カクテルドレス)
ドレス絹、ウール、ジャガード、カシミヤなどの生地を使ったドレス、スーツなどシルク、シルキーレースなど華やかなドレス、丈はロング、ショートなど
アクセサリーパール、コサージュなど宝石、光るアクセサリーなど
手袋白か淡い色、あまり長くないものドレスの袖丈に合った長さのもの(白、黒など)
ハンドバック小型でスエード、エナメルなどビーズ、エナメル、絹など
パンプス、ヒールの高いもの(スエード、サテン、パール、エナメル)エナメル、バックベルトの華やかなもの
帽子礼装用帽子被らない

略礼服

 
服の名称セミアフタヌーンドレスカクテルドレス
ドレスドレッシーな感じのワンピース、アンサンブル、インフォーマルドレスなど昼のドレスよりやや華やかなドレス、スーツ
アクセサリーパール、コサージュなど宝石、光るアクセサリーなど
手袋あまり長くないもので白か淡い色ドレスのデザインに合ったもの
ハンドバック小型でベルベットなどドレッシーなものビーズ、エナメル、布製など
服と調和したもの、パンプス服と調和したもの、パンプス
帽子被らなくても良いし、リボンや花などで飾っても良い夜のムードに合った髪形に

和装の場合

きものの場合には夜昼の区別はありませんが、未婚と既婚の区別があります。未婚なら振袖か訪問着、色無地紋付など。既婚なら、留め袖、訪問着、つけ下げ、色無地紋付などを選びます。柄や色に決まりはありませんが、その場合、花嫁よりも格が上がらないように、あくまでも花嫁を引き立てるような装いを心がけましょう。これは、和装に限らず洋装のときも同じです。

 

正礼装

準礼装

略礼装

既婚
未婚
未・既婚の区別なし
服の種類・黒留袖
・染抜日向五つ紋
・共裾
・色留袖
・左に同じ
・大振袖
・中振袖(共裾)
・色無地紋付
・訪問着
・染抜の三つ紋又は一つ紋
・つけさげ
・色無地(背紋1つ)
・格調高い華やかな小紋
素材・一越ちりめん
・夏は絽
・紋綸子
・一越ちりめん
・どんすちりめん
・夏は絽
・一越、紋意匠、どんす、紋綸子ちりめん
・夏は絽
・左に準ずる・左に準ずるが化合繊もよい
色・柄・黒地、裾に吉祥文様を絵羽染・色無地、裾に吉祥文様を絵羽染・吉祥文様を総模様に絵羽染めしたもの
・重衿
・黒、白以外の色地
・地紋は吉祥地紋
・訪問着は絵羽染
・色、柄は自由
下着・白一越ちりめん
・白羽二重(比翼仕立)
白・ピンクなどの比翼仕立(大振袖)  
長襦袢・白紋綸子・白羽二重・白一越ちりめん
・金紗
・夏は絽
・ピンク、朱の色無地かぼかし染め又は絵羽染の紋綸子・ピンク、水色、黄系のうす色の色無地か紋綸子、伊達衿をつけてもよい・左に準ずる
・吉祥文様、有職文様を織り出した丸帯又は袋帯
・夏は絽
・吉祥文様を織り出した袋帯
・夏は絽
・袋帯又は(織)なごや帯
帯揚げ・白総取り
・白模様絞り
・白綸子
・夏は白絽
・朱、紅、緑、水色などの模様絞り、総絞り・絞り綸子、色は自由・綸子などに限らず化合繊でもよい
・色は自由
帯締め・白の丸ぐけ
・金又は銀の組紐
・錦、赤の丸ぐけ又は金、銀、色ものの丸組紐、平打紐・丸組
・平打紐で色は自由
・左に同じ
帯止め・真珠、ひすい、さんごなどの宝飾品・真珠、ひすい、さんごなどの宝飾品
・陶製も可
・素材は自由
髪飾り・べっ甲、金、象牙製や宝石入りの櫛、かんざしなど適宜・宝石入り櫛、かんざしやりぼん、花など適宜・左に準ずる・櫛、かんざし、リボン、花など適宜
バッグ・佐賀錦、つづれ、金銀など小型のドレッシーなもの・左に同じ
・ビーズも可
・左に準ずるが、布製、エナメルなど自由
・小型のもの
・左に準ずる
草履・佐賀錦、金銀など三段重ねのもの・布またはエナメルで台と鼻緒が同素材のもの・左に準じ、パール
・皮製も可
装身具・結婚指輪や宝石指輪のドレッシーなもの
・国際社交の場では七大宝石などのイアリングも可
・宝石指輪のドレッシーなもの・左に準ずる
コート・ちりめん、紋綸子などの七、八分丈コート、長コート、色無地が良・左に準ずるが、絵羽模様のものが可・左に準ずる
肩掛・毛皮(ミンク、フォックス)、カシミヤレースなど季節によって適宜使用・左に準ずるが、白うさぎが最適(清楚で可憐な味を出したい)・左に準ずる
足袋・四~五枚こはぜの白足袋
備考・白の扇子を持つのが正式
・時計はバッグの中にひそませ
・ネックレス、ブレスレットはタブー
・和装に手袋は不要
・扇子はなくともよい・サファイヤブルーの色無地紋付等は帯その他を取り替えると慶弔両用になる・羽織は、紋の有無を問わず、会場・玄関先などでは必ず脱ぐのが正式

披露宴に招かれた男性の装い

 

正装

洋服の種類モーニングコートエンビ服、タキシード
上着ドスキン、カシミヤなど黒無地ドスキン、カシミヤなど黒無地
ウエスト上着と共生地又は白、グレー、ベージュのフラノ地白ピケ又はシルク
ズボン白と黒、又はグレーと黒の縞、黒サスペンダーでつる上着と共生地で脇に二本ブレードで飾る、白サスペンダーでつる
シャツ白の麻、木綿の立ち衿白ピケ、麻又は綿の立ち衿でイカ胸
ネクタイ白黒の縞かチェック柄又はシルバーグレー白ピケの蝶タイ
カフスボタン
タイタック
パールのタイタック、、銀、パール、蝶貝などのカウスボタンとスタンド白蝶貝、宝石入りのカウスボタンとスタンド
手袋白かグレー
黒のキッドかカーフ黒のエナメル
靴下黒無地、ロングソックス黒無地、ロングソックス
ポケットチーフ麻かシルクのシルバーグレーか白白絹

準礼装・略礼服

昼の準礼装
夜の準礼装
略礼服
洋服の種類ディレクターズスーツ又はサックコートタキシード、デナージャケットブラックスーツダークスーツ
上着タキシードクロス、ドスキン、
カシミヤなどの黒無地
タキシードクロス、ロイヤルタキシードなど黒又は濃紺カシミヤ、シルキーなど黒無地
ウエストなくても良い、シングルの上着ならモーニングに準ずる上着の衿と共生地のカマーベルトかカマーウエスト(サテンかベルベット)上着と共生地でシングルかダブル、グレーでも可
ズボン黒とグレーの縞か黒と白の千鳥格子又は上着と共生地上着と共生地上着と共生地
シャツ白麻又は綿の立ち衿か普通衿白ピケか綿の立ち衿、又は普通衿、イカ胸かプリーツ白無地ブロードの普通衿
ネクタイシルバーグレーか白黒黒又は濃紺の蝶タイに準ずる色柄シルバーグレーかそれに準ずる色柄
カフスボタン
タイタック
真珠など金、銀、パール、宝石入りのカウスボタンとスタッド金又は銀のシンプルなカウスボタン
手袋グレー(略してもよい)グレーなくても良いもつならグレー
黒のストレートチップエナメル、キッド、カーフ黒のシンプルなデザインのもの
靴下黒無地、ロングソックス黒無地、ロングソックス黒のシンプルなデザインのもの
ポケットチーフ白麻白絹白絹麻

スピーチの心得

スピーチを依頼されたら快く引き受けましょう。そのことが何よりのお祝いになります。新郎新婦へのお祝いの言葉→自己紹介→エピソード紹介→ご両親ご両家へのお祝いの言葉→招待を受けたお礼→再び二人へのお祝いの言葉、という形が一般的です。時間は3分間などと頼まれることが多いでしょうが、その時間は必ず守るようにします。長くなったり短くなったりしないように、あらかじめ原稿用紙に書いて練習しておくと良いでしょう。使い古された教訓のような話は聞いていても楽しくありませんから、具体的なほほえましい思い出話をするようにします。「切る」「去る」「別れる」「帰る」「終わる」「破れる」「枯れる」などの別れを意味する言葉や「度々」「くれぐれも」「重ね重ね」など再婚を意味する重ね言葉は忌み言葉ですので気をつけましょう。

お祝いのマナー

結婚のお祝いには現金が一番喜ばれます。特に年長者からのお祝いは、殆どの場合、現金のようです。当日会場の受付で渡すのが一般的です。表書きは「寿」、夫婦からとする場合には倍の金額を包むようにします。会費制の結婚式では、親しい友人や親戚以外は、会費以外のお祝いは必要ありませんが、何か記念になる品物をという人は、重複しないものや重複しても良いものを選びます。親しい方なら希望の品を聞いたほうが好いかもしれません。多少豪華なものをと思うなら、何人か合同で送るのも良いでしょう。

式や披露宴への遅刻は厳禁

式や披露宴に招かれたら遅刻は厳禁です。30分程度早めに到着しても早過ぎるということはありません。受け付けが新郎側、新婦側に別れて準備されていますから、一言お祝いを述べて記帳します。荷物があれば、クロークに預け、控え室に案内されたら、和やかに歓談して待ちましょう。

祝電を打つときの注意

事情があって出席できない場合や招待を受けていない友人・同僚などは、祝電を打って祝福の気持ちを伝えます。必ず披露宴が始まる前に到着するように打ちますが、大安吉日は込み合いますし、地方によっては配達が遅れることがありますので、時間の余裕を見て打つか、日時指定電報を利用するのが確実です。開くとメロディの流れる電報や自筆のイラストなどが送れる電子郵便等もありますから、大いに活用したいものです。また、FAXによる祝電を取り扱ってくれる会場もありますのでこれを利用するのも良いでしょう。